中藤玲『安いニッポン 「価格」が示す停滞』

中藤玲『安いニッポン 「価格」が示す停滞』を読みました。

身近なところから日本経済の現状を把握できる良い本だと思います。
海外から見ると安い日本は、中から見ると安くないという・・・。
インフレで少し状況は変わっているのかもしれませんが、果たして変われるかどうか。いま春闘時期ですが、そんなに上がらなそうだし、やはり停滞のままかな。

今年12冊目。
※図書館で借りた本

渡辺努『世界インフレの謎』

渡辺努『世界インフレの謎』を読みました。

非常にわかりやすく世界で起きているインフレについて論じています。
P.151の図3-12にまとめられていますが、供給不足が今のインフレを起こしていることを解き明かしていきます。
いやー、参考になりました。

今年9冊目。
※図書館で借りた本。

池上彰『20歳の自分に教えたいお金のきほん』

池上彰『20歳の自分に教えたいお金のきほん』を読みました。

基本的な内容かもしれませんが、学び直しに非常に良かったです。
日本の一般会計の内訳ってこうなっているのねーとか。社会保障費の増大にどう対応していくのかが大きな課題ですねしかし。
おすすめ。

今年37冊目。
※図書館で借りた本。

ダン アリエリー+ジェフ クライスラー『無料より安いものもある お金の行動経済学』

ダン アリエリー+ジェフ クライスラー『無料より安いものもある お金の行動経済学』を読みました。

いやー面白かったです。解説含めて400ページくらいですが、イメージとしてはあっという間に読み終えた感じ。非合理的にお金に判断を暮らしている我々の行動が解き明かされていくとともに、処方箋みたいのまで書かれていました。軽妙なタッチで書かれていて、翻訳も素晴らしく、大変読みやすかったです。

公正さにこだわっちゃうところ、特に自分に当てはまるなあと反省反省。

今年7冊目。
※図書館で借りた本。

牧野知弘『ここまで変わる! 家の買い方 街の選び方』

牧野知弘『ここまで変わる! 家の買い方 街の選び方』を読みました。

私は賃貸派なのです。
ピカピカの家に住みたい、というのなくはないのですが、でも数十年そこに住むのかというと、そういう想像できないのと、住み替えるにしても不動産売ったりするのは面倒だなあというのがあります。マンションだと管理がこれまた面倒だし。

しかし、周りを見ても持ち家、持ちマンション派が多いですね。そういった方々は自身の考えの相対化のために読むといいかも、という一冊。

今年4冊目。
※図書館で借りた本

榊淳司『すべてのマンションは廃墟になる』

榊淳司『すべてのマンションは廃墟になる』を読みました。

読んで思うのはやっぱし分譲マンションは手間だなあと。
マンションはフラットな構成なので住みやすくて好きなのですが、まあやっぱり賃貸だなあーと思わせる一冊でした。

今年2冊目。
※図書館で借りた本

牧野知弘『空き家問題』

牧野知弘『空き家問題』を読みました。

うちの近所も新築はよく建つ一方で、空き家があります。前から気になっていて、手にとった一冊。
解決策がいくつか挙げられていますが、自治体が引き取って活用するのがいいのではないかと。公営住宅に転用したり、コミュニティスペースにしたり。空き家を持つ人たちも、それぞれ事情が違うわけですから、集まって事業を起こすというのは難しいでしょう。自治体が買い取るとか借り受けるとかするしかないんじゃないかなあ・・・と思ったりしました。

今年52冊目。
※Kindle Unlimited

ヴォルフガング・シュトレーク『時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか』

ヴォルフガング・シュトレーク『時間かせぎの資本主義――いつまで危機を先送りできるか』を読みました。

難しいですが、翻訳者の鈴木直の解説が非常にわかりやすい。解説から読むと良いと思います。

はじめのところでアドルノとの共通点を上げていて、「たとえば、危機は最終的にはうまく収まるはずだといった信仰を、著者は直感的に拒否している。この点はアドルノも同じだったと思う」(P.8)と言っています。

いままで「時間稼ぎ」によって、危機が先延ばしされていて、危機が顕在化するというのを想像できなくなっているのが現在なのかもしれません。要はみんなで「なんとかなる」と思っている。環境問題もそうですよね。今までは地球が人間の営みを包含してくれていてどうにかなっていたわけです。でももうなんとかなるレベルを超えている。「なんとかなる」ではなく、「なんとかならない。だから、なんとかしなければならない」というように、そもそも思考を変えていかないと何も変わらないのだろうなあと思いました。

今年11冊目。
※図書館で借りた本。

ロバート・H・フランク『幸せとお金の経済学』

ロバート・H・フランク『幸せとお金の経済学』を読みました。

日本語題名はだいぶ内容を表現していないような・・・。
翻訳が少々読みにくい気がしますが、コンテクストで価値は変わるということ、あと、地位財と非地位財の違い。支出は幸せのために使うべきで、地位財の追求に使われるべきではないということ。といったことが大いに参考になりました。

今年53冊目。
※図書館で借りた本。

ヤニス・バルファキス『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』

ヤニス・バルファキス『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』を読みました。

経済史から経済学批判まで、平易な言葉で論じます。
非常に面白かった。あっという間に読んでしまいました。すぐに再読。
経済は政治と切り離せなく、政治は民主化すべしと主張されます。
オススメ。

今年40,41冊目。