永野良佑『金融がやっていること』

永野良佑『金融がやっていること』を読みました。
 

 
金融の役割を「すぐに使わないおカネを持っている人から、おカネを必要とする人に、おカネを回すこと」と定義し、金融を基本から説明しています。わかりやすいです。
 
今年8冊目。
※図書館で借りた本。

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山崎元『全面改訂 超簡単 お金の運用術』

 山崎元『全面改訂 超簡単 お金の運用術』を読みました。
 
 
 
 極めてシンプルな運用術が紹介されています。確定拠出年金の活用方法はこの本で初めて知りました。節税メリットが高いのね。
 私はいろいろな金融商品に手を出してしまったクチなので、反省しながら読みました。
 やはりシンプルにインデックス運用だな。
 
 今年83冊目。

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小幡績『リフレはヤバい』

 小幡績『リフレはヤバい』を読みました。
 
 
 
 岩田規久男の本は何冊か読んでいたので、違う立場の本を読もうと手にとった次第です。
 
 リフレ政策はわかりやすいものの、よくよく考えると以下のような疑問がありました。
 
 ・マネーの大量供給
  ⇒日銀から銀行に行った後、どのようにマネーが行き渡るのだろう?銀行が内部留保するか国際買ったりして金融市場だけウハウハになるのでは?
 
 ・インフレ期待を起こして駆け込み需要が生まれる
  ⇒賃金上がる前にインフレになっちゃうと逆に買わなくなるのでは?(こないだツイートした点)
  ⇒需要って言うけど、みんな株とかの金融資産に手をだすんじゃないの?そうすると金融バブルにつながるのでは?
 
 本書はそのような疑問に、否定的に答えてくれるものでした。そういう点では納得する部分が多くありました。雇用・賃金増やさないと需要増えないという主張もその通りかと思います。
 
 よくわからないのは国債価格下落の部分。
 国債価格が下落すべきではないのはわかりますが、円安が国債価格下落を引き起こすというのが今ひとつ腑に落ちません。ドルベースで考えると円安で国債価格は下落するのですが、それで国内の投資家が売りに転ずるのですかね?この点がわからずじまいでした。
 
 今年17冊目。

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日本経済新聞出版社編『日経プレミアシリーズPLUS 日本経済がわかる』

 日本経済新聞出版社編『日経プレミアシリーズPLUS 日本経済がわかる』を読みました。
 
 
 
 新書型の雑誌、というていの本。
 日本経済について考えようとして手に入れたのですが・・・柴田さなえさんの「ワイン・コンシェルジュ」というコーナーが非常に参考になりました。ワインの選び方について書いてあります。どしろーと向けですが、私のような人間には大いに役立つものであります。その内容はナイショ。
 
 今年3冊目。

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森永卓郎『年収防衛―大恐慌時代に「自分防衛力」をつける』

 森永卓郎『年収防衛―大恐慌時代に「自分防衛力」をつける』を読みました。
 
 
 
 節約術は参考になります。
 誰かに頼るのではなく、一人ひとりが努力を積み重ねるべしとする著者の主張にも同感できます。
 
 今年95冊目。

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鈴木亘『財政危機と社会保障』

 鈴木亘『財政危機と社会保障』を読みました。
 
 
 
 一般会計の「社会保障関係費」は、本来保険料でまかなうべき特別会計の社会保険を安くディスカウントするために使われているものであって、本来は不要なものである。低所得者層への配慮を行いつつ、社会保険への安易な公費投入を止めていく。あわせて、年金、医療、介護、保育の各分野に存在する規制を緩くして、株式会社等の参入を促し、コストを下げつつサービスの質も良くしていくべき。
 というのが主張であります。少子高齢化が進んでいるデータとともに論じられておりまして、納得のいくものであります。
 長期的な議論(保険は賦課方式(現役世代の保険料で年金を賄う方式)をやめて、積立方式にする)は別の本に譲られています。著者のほかの本も読んでみることにしよう。
 
 オススメ。
 
 今年92冊目。

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木村恭子+カツヤマケイコ『経済、これだけ知っていれば生きてゆけます。』

 木村恭子+カツヤマケイコ『経済、これだけ知っていれば生きてゆけます。』を読みました。
 
 
 
 私はかつて中小企業診断士の一次試験に合格したことがあります(過去の栄光。ちなみに二次で落ちたので意味なし)。そのときに経済学は結構勉強しまして、石川秀樹の本をはじめとしていろいろと読みましたが、経済入門書としてならば本書を一番にオススメします。
 時事ネタも取り上げているので、何年かおきに改訂版を出していってほしいなあ。それほどまでに良い本です。
 
 今年92冊目。

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橘木俊詔+浜矩子『成熟ニッポン、もう経済成長はいらない それでも豊かになれる新しい生き方』

 橘木俊詔+浜矩子『成熟ニッポン、もう経済成長はいらない それでも豊かになれる新しい生き方』を読みました。
 
 
 
 研究者2人の対話形式で進んでいきます。自由な議論。参考になるところが多いです。
 一点、逆進性を制度的に回避しつつ、ですが、社会保障維持のために消費税あげするのは賛成です。しかし、税金の「無駄遣い」を止めることを明確にしないと支持は得られないでしょう。消費税を上げるうえでのポイントはここにあると思います。お二人とも当然考えているのでしょうが、議論から漏れていたので一応指摘しました。
 
 今年90冊目。

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