昨日、Catalystを1台設置してきました。
例のごとく付属品を回収したのですが、Cisco日本語ドキュメントCD-ROMがDVDになっていました。かなりびっくり。
会社に置いてきましたし、このあと遠方へ出張なので中身を見ることは出来ません。
中身はどうなっているんでしょう。知っている人いたら教えてください。
MINI MAGLITE
MINI MAGLITEを先日購入しました。
(LightなのにLiteが商標なのですな)
今日は19インチラック下の配線や電源系統を追うのに大活躍しました。ネットワークエンジニア必携のツールですな。
通信の”行き”と”戻り”
通信には”行き”と”戻り”があります。
A ---------- B
の環境において、
A→B
と
A←B
とでは、通信経路が異なる可能性があると言うことです。
時々忘れるので注意しましょう(私だけか)。
非対称ルーティングの問題とかもここから出てきます。
Cisco IOSでの時刻設定
一般的に設定はグローバルコンフィギュレーションモードで行うので、
(config)#clock set 11:11:11 11 Aug 2005
としたのですが、そんなコマンドないと怒られました。
悩みに悩んだのですが・・・時刻設定は特権モードで行わなければならないことを思い出しました。
#clock set 11:11:11 11 Aug 2005
が正解。
しょっちゅう間違えるんですよね。いかんなあ。
Catalyst 2950の機種選定
Cisco Catalyst 2950シリーズのSoftware Imageには、
・SI(Standard Software Image)
・EI(Enhanced Software Image)
の2つがあります。
ハードウェア的には、
・GBIC搭載モデル
・GBIC非搭載モデル
があります。
GBICありなしはわかりやすいと思います。
EIとSIなのですが、Ciscoのサイトによると、EIは「Cisco Catalyst 2950T-24、2950C-24、2950G スイッチにインストールされ、拡張 QoS、レート制限、セキュリティ フィルタ、マルチキャスト管理などのインテリジェント サービスをネットワーク エッジに提供」するとあります。
これだけ読むと、”EIなんて別にいらないかー”と思いがちなのですが、基本的にソフトはEI、ハードはGBIC搭載モデルの、
2950G-12
2950G-24
2950G-48
にするべきだと思います。
なんでGBIC搭載モデルにするべきかというと、私の経験上、
当初はアップリンクは100BASE-Tで十分だと考えていたが、
・トラフィック量的に足りなくなった
・線長が足りなくなった(100メートル越え)
ということがよくあるからです。
後者はMC(メディア・コンバータ)を導入すればなんとかなりますが、前者は何ともなりません。FECを組んでもいいのですが、そうすると使用できるポート数が少なくなります。
さらに、なんでEIかというと、
・使えると思っていた機能が実はEIのみだった
ということもあります。
QoS関連が多いのですが、例えばこちらのページで”EI”で検索すると、意外にEIのみの機能(コマンド)があることがわかります。
IOSが古かったりするとさらにやっかい!
さきほどのページで”spanning-tree mode”を検索してみましょう。
特に問題は無いように見受けられます。
しかし、不幸にして古いバージョンを持っていたりするとどうなるか。例えば12.1(22)EA2を持ってた場合、こちらのページで”spanning-tree mode”を検索してみましょう。
EIを持っていないと、”spanning-tree mode mst”や”spanning-tree mode rapid-pvst”を選べない、つまりはRSTPを実行できないということになります。こういうことが往々にしてあるので、できるだけEI搭載モデルを選択しておくべきと考えます。
・・・ま、しかしながらお金が絡むので、Cat2950を何台も導入するような場合はコスト削減策として安い方を選んでしまいがちです。しかし、後々のことを考えると、GBIC+EIがいいと思うのです。これを決裁権限ある人に理解させるのが大変なのですがー。
ロンゲストマッチ!
ネットワークを設計・構築して思うことを一つ。
どこをどういうルートを経由して通信させるかという、いわゆるベストパス選択を、例えばOSPFを使っているとすると”コスト”値によって制御します。
OSPFもシングルエリアだけだったら単純なのですが、大規模なネットワークだとマルチエリアになって階層化していきます。マルチエリアだけだったらまだいいのですが、他のルーティングプロトコルを使ったネットワークがあったりすると、再配布が使われますので、かなり複雑化していきます。ルート制御が非常に難しくなります。
この状況で注意しなければいけないのは、
・ルーティングタイプ
・コスト
であります。
ルーティングタイプというのは、OSPFの場合はエリア内経路(O)、エリア間経路(O IA)、外部経路タイプ1(O E1)、外部経路タイプ2(O E2)の4つがありまして、順序は以下の通りです。コストより先にまずこちらが優先されて適用されます。
1.エリア内経路(O)
2.エリア間経路(O IA)
3.外部経路タイプ 1(O E1)
4.外部経路タイプ 2(O E2)
(Thomas Ⅱ(2003),p.73)
で、後はコストの計算すると。これでベストパス選択はOKです。よかったよかった。
・・・って、よくなーい!!全くよくないのであります。
これはネットワーク上級者も忘れてしまいがちなポイントです。
ベストパス選択では、何はともあれ、
ロンゲストマッチがまず適用
されるのです(ロンゲストマッチについてはいろいろなところに素晴らしい解説があるので割愛)。
その次にAD(アドミニストレイティブ・ディスタンス)、その次にOSPFならルーティングタイプ、そしてコストが適用されます。
OSPFをシングルエリアで使っている場合はほぼ考えなくていいので(コストを考慮しておけば万事OKでしょう)、普段はあまり意識しないのですが、大規模ネットワークでは必ず考えておかなければいけないのが”まずはロンゲストマッチ”だということです。
これを忘れると、私のように多方面から怒られるハメになります(笑)。
これは本当に大事なので、標語的に繰り返しておきましょう。
ロンゲストマッチは大切だ!
ロンゲストマッチを忘れるな!
ロンゲストマッチが一番先!
これだけ書いておけば忘れないでしょう。
それでも忘れる可能性があるならば、#show ip routeコマンド結果で覚えるという方法もあります。
#show ip routeと入力すると、
O 192.168.1.1 [110/10] via 192.168.1.2, 00:00:42, Serial1
みたいに表示されますが、この中の、
192.168.1.1 [110/10]
の部分を見れば、ベストパス選択順がわかるのです。
左からロンゲストマッチ、AD、コストになっていますね。
これでロンゲストマッチを忘れてしまうことはないでしょう(たぶん)。
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(参考)
Thomas Ⅱ,Thomas M.(2003)『Ospf Network Design Solutions』
日経NETWORK 2005.7
「日経NETWORK 2005.7」やっと読み終えました。
7月号は非常によいです。強くオススメします。
技術的な記事はもとより、「ライセンスの正しい数え方は?」なんて非常に参考になります。
ケーブリング(配線)
たまにネットワークのお仕事に興味がある人からのアクセスがあるようなので、少しお話を。
今日はケーブリング(配線)作業でした。。要は、LANケーブルをネットワーク機器のポートに差し込んでいく作業です。
LANケーブルはくるくる巻かれた状態です。
そのまま配線しちゃうと、ねじれてしまいます。ねじれたままだと、ゆくゆくは断線につながりますので、まずはLANケーブルをまっすぐ伸ばします。ねじりをとっていくわけですね。その後に配線となります。
ポートにかちっとさせば終わりなのですが、それからが腕の見せ所なのです。19インチラックの縦の柱を活用し、インシュロックを使いつつLANケーブルを美しく固定していきます。これが楽しい作業なのです。完成したときのうれしさといったらありません。
今日の仕事ではかなり美しく仕上げることができました。満足満足。
ネットワークマガジン編集部『すっきりわかった!スイッチ&ルータ』
ネットワークマガジン編集部『すっきりわかった!スイッチ&ルータ』を読みました。
すっきりわかった!スイッチ&ルータ
『Network Magazine』誌上では、初学者向けのわかりやすい特集がよく組まれます。この本はそうした中からスイッチとルータに関する特集を集めたものです。
何点か怪しい記述はあるのですが(P.80のサブネット1677個って何でしょう)、スイッチとルータに関して基本的なポイントをマスターできる好著であります。また、アライドテレシスやエクストリームネットワークスの機器を中心に設定例が載っているので、私のようなCiscoばっか扱っている人には非常に新鮮ですし、参考になります。
オススメ。
ロールオーバーケーブル
最近のお友達。水色のロールオーバーケーブルちゃん。ルータやスイッチの設定を行います。
長さが足りない場合に備えて、RJ-45の延長コネクタを付けています。この先にストレートのLANケーブルをつなぎます。そしてLANケーブルのもう片方をルータやスイッチのコンソールポートにつなげばOK。机とルータとの間が離れていても対応できます。床に座り込む必要はありません。
黒いのはUSB-Serial変換ケーブル。
高いのは5~6千円するので、楽天とかで安いのを探すべきかと。