早坂優子『鑑賞のための西洋美術史入門』を読みました。
オススメ!です。
絵が豊富で詳しく説明されており、非常に勉強になりました。
ロココのところのポンパドゥール夫人の説明などが充実しているように、背景説明もしっかりとしていると思います。
また何がいいって、Kindle版がある点です。美術史の本ってあまりKindle版がないのです。美術館に行って、取り上げられている画家のことを調べたいなあと思うことがあるのですが、美術史の本をしょっちゅう持ち歩いているわけではなく、いつも難儀していたのです。Kindle版のこの本があればそういうときにサクッと調べられていい感じです。
やや批判的なことを書くと、イラストが入っていて、ややノイジーな記述になっているきらいはあります。あと、前半〜中盤が充実している一方で、後半からが手薄な印象。エコール・ド・パリの画家たちの解説とか、えーそれだけかー、という感じはありました。とはいえ激しくオススメ。
今年72冊目。