カメラを止めるな!〜エンドロールから〜

「カメラを止めるな!」を観ました!

ひじょーに面白かったわけですが、エンドロールから2つ。
ネタバレになるので、要注意。

<以下ネタバレ>

エンドロールでは、映画のメイキングの様子が映し出されます。本編は映画があって(Aとします)、そのメイキングがあるのですが(Bとします)、このBが一つの作品であります。

Bもが作品であるということは、つまり、映画があって(A)、映画のメイキング(B)があって、そのメイキングを撮影するメイキング(C)があるわけです。

エンドロールは、はじめの映画自体のメイキング(Dとします)でした。Bがフィクションであった、ということがここで明らかになります。

エンドロール(D)を見て思ったのは以下の2つ。

1.音響の存在

映画には音響が必要なのです!
が、映画(A)も、映画のメイキング(B)も、音響の存在が隠されていたと思います。映画における視覚の優位って言っていいのかな、それが明らかになっている気がします。なにせ一度しか観てないので、映画のメイキング(B)に音響が居たとしたらすいません。

2.ジェンダーの問題

映画のメイキング(B)においては、女性のスタッフが多いのです。というか、女性のスタッフが中心な気がします。

Aは、なにせリアルタイムで撮っているものなので、ドジる場面も多く、笑えます。が、実際にドジっているのは、映画自体のメイキング(D)を観ると男性なのです。DからBを振り返ると、ドジるのは女性だ、的な、ステレオタイプな視座が見て取れると思います。

・・・と、評論家的に思ったのですが、劇場を出てはたと気づきました。ステレオタイプに毒されているのは私でした。Bを観る中で、女性がドジっていて、けらけら笑っている自分が居たのです。それはエンドロール(D)があって初めて気づいたわけで、自身がそういう視座に居たというのが衝撃的でした。

以上、感想までに。

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