白井聡『武器としての「資本論」』

白井聡『武器としての「資本論」』を読みました。

「階級闘争」が上から行われてきた、という指摘が興味深い。確かに新自由主義的な雰囲気が蔓延して、それを”おかしい”と思う気持ちも薄れてきてしまっている気がします。なんで、なんとか社長があんなにたんまりとお金を持っているのだろう、その会社の給与体系はどうなっているんだろう、おかしくないか、と思うのではなく、なんとか社長への憧れがあり、むしろすごいと、なんかそんな感じになっている気がします。

あと印象的だったのは、「寅さん」がわからないという人がいるらしい。あえてあのポジションにとどまる、そこに悔しさもあればプライドもある、みたいな感じ。そういうのがもう理解されなくなってきているのです。

他にも多数考えさせられるところがあって、何回も読み直さないといけない本だなあと思いました。

今年63冊目。
※図書館で借りた本。

有栖川有栖『マレー鉄道の謎』

有栖川有栖『マレー鉄道の謎』を読みました。

第56回日本推理作家協会賞受賞作品。
いやー、本当に良かった!本格的な推理をたんまりと楽しめましたし、事件の背景なども非常に興味深かった。
謎解きのところは続々しました。あ、食中毒になったっぽいときに読んだので、そのせいかもしれませんが。
超おすすめ。

今年61冊目。
※図書館で借りた本。

佐藤春夫『小説智恵子抄』

佐藤春夫『小説智恵子抄』を読みました。

高村光太郎『智恵子抄』を読んだので、その流れでこちらも手を取ってみました。
副読本として非常に良いと思います。詩が引用されていたり、詩が散文化されていたり。二人の生活の様子が情景豊かに広がっていきました。
高村光太郎は戦争を賛美しちゃうんですね。戦後反省して地方に籠もるのですが。

今年60冊目。
※図書館で借りた本。

高村光太郎『智恵子抄』

高村光太郎『智恵子抄』を読みました。

犬吠埼の「ぎょうけい館」という宿に泊まったのがきっかけ。
ぎょうけい館の部屋にある案内によると、高村光太郎と智恵子は犬吠埼で出会ったかのような記述になっていましたが、「智恵子抄」によるとその前に紹介で出会っています。まあ宿の脚色としてはありでしょう。

詩集。「智恵子の半生」から読むと詩の背景もわかっていいと思います。
性についても詩になっています。
「智恵子の半生」の中の記述は今となってはうーんなところもあります。高村光太郎が智恵子の才能を潰してしまったところがあるような気がします。古くからの男女の分業の考えも出ていたし。

全ていいけど、「レモン哀歌」がやっぱり一番かなあ。

今年59冊目。

サヘル・ローズ『戦場から女優へ』

サヘル・ローズ『戦場から女優へ』を読みました。

ETV特集「サヘルの旅〜傷(いた)みと生きるということ〜」を観て、サヘル・ローズという方を知ってその著作を読んだという次第。ETV特集から入った私には子供の頃のことが本書で更に良くわかりました。ETV特集で明かされた、本当に辛い記憶については本書では触れられません。

応援したいと思います。
また、こういう本を読んで終わりというのが一番良くないので、なにか寄付なりなんなり行動に起こそう。

今年58冊目。
※図書館で借りた本。

riamo*『「もたない暮らし」の始め方』

riamo*『「もたない暮らし」の始め方』を読みました。

最近こういうミニマリスト関連の本を色々と読んだりしています。シンプルな生活に憧れます。
私の場合は兎にも角にも本が多いので、本のPDF化(外部委託)に取り組んでいるわけなのではありますが。

今年57冊目。
※Amazon Prime

ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』

ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』を読みました。

はじめはそれほどでも無かったのですが、読みすすめるにつれてどんどんと引き込まれていきました。なんだろう、叙情性といえばいいのでしょうか。
短編小説集のようでいて、全てつながっています。「11 グッバイ、マイ・ラブ」は特に良かったなー。
また読み直そう。おすすめの一冊です。

今年56冊目。
※図書館で借りた本。

飯島彩香『スマホひとつで暮らしたい』

飯島彩香『スマホひとつで暮らしたい』を読みました。

正直あまり参考にはなりませんでした。ミニマリスト関連の本や情報が結構ありますからねえ。あえてこの本に手を出さなくても、という印象。

今年55冊目。
※図書館で借りた本。

那須正幹+西村繁男『絵で読む 広島の原爆』

那須正幹+西村繁男『絵で読む 広島の原爆』を読みました。

広島の原爆を描いた絵本。解説がかなりしっかりと書かれていて、その部分は大人向けです。
忘れないために。

今年54冊目。
※図書館で借りた本。