白井聡『武器としての「資本論」』

白井聡『武器としての「資本論」』を読みました。

「階級闘争」が上から行われてきた、という指摘が興味深い。確かに新自由主義的な雰囲気が蔓延して、それを”おかしい”と思う気持ちも薄れてきてしまっている気がします。なんで、なんとか社長があんなにたんまりとお金を持っているのだろう、その会社の給与体系はどうなっているんだろう、おかしくないか、と思うのではなく、なんとか社長への憧れがあり、むしろすごいと、なんかそんな感じになっている気がします。

あと印象的だったのは、「寅さん」がわからないという人がいるらしい。あえてあのポジションにとどまる、そこに悔しさもあればプライドもある、みたいな感じ。そういうのがもう理解されなくなってきているのです。

他にも多数考えさせられるところがあって、何回も読み直さないといけない本だなあと思いました。

今年63冊目。
※図書館で借りた本。

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