本日、めでたくCCNA試験(640-801J)に合格することができました。
実は一週間ほど前から試験勉強をしておりました。
・・・しかし、得点はぎりぎりでした。1ヶ月くらいはじっくりと時間をかけるべきです。
CCNA試験を実際に受けて、思ったのは・・・
<何はともあれシミュレーション問題>
・シミュレーション問題チュートリアルがない
現在、日本のCiscoサイトではシミュレーション問題のチュートリアルが公開されてないみたいです。代わりに英語のサイトでしたら公開されているので、事前にそちらをチェックするべきです。
「CCNA問題チュートリアル(英語)」
ちなみに、ルータにログインするときには、ロールオーバーケーブルで接続されているPCをクリックします。なかなか凝った作りになっています。
なお、試験直前にも触ることができます(こちらは日本語版)。しかし事前に確認しておきたいですよね。そんなときに上記のサイトを利用してください。
・ボタン押しても入力されない?
実はシミュレーション問題の1問目に30分近くかけてしまいました(^^;;あやうかったです。
ま、間違いは単純なIPアドレス入力間違いだったのですが、これがくせものです。いつも通りにタイピングしていたのですが、うまく入力できないことがあるのです。私としては入力したつもりだったのですが、シミュレーションソフト側で入力を受け付けていなくて、結果としてIPアドレス入力間違いになっちゃいました。入力するべき桁が少なかったのです。「192.168.10.1」が「192.16.10.1」みたいに。
#「sh run」して見落とす私もどうかとは思うのですが(^^;;
くれぐれも入力はしっかりと確認しましょう。
<そのほか>
・2時間しか寝てなかったので疲れました(おいおい)。
・問題をやり直せないのはつらいですね。次のページに行くボタンを押した瞬間に間違いに気づいた問題もありました(当然ながら戻れない。ひどい)。
・試験問題ソフトが前と一緒でした。アール・プロメトリックの試験は約6年前からお世話になっているのですが、私の記憶が確かならば、インタフェースが全く変わってません。いいのかそれで。
以上、何らかの参考になれば。
『仏教聖典』
和文仏教聖典
先日Amazon.co.jpで購入し、寝る前に読む一週間でした。
仏教についてはいろいろな本がありますが、まずはじめの第一歩としてこちらの本をお薦めします。文庫版なら安いですし。
本の中の教えについてはまた別途書き込みます。
坂上遼『無念は力―伝説のルポライター児玉隆也の38年』
無念は力―伝説のルポライター児玉隆也の38年
ルポライター児玉隆也の評伝です。先日の東京国際ブックフェアにて購入した本の一つ。
児玉隆也については、田中角栄とその秘書佐藤昭について書いた「淋しき越山会の女王」が有名ですね。このルポについては大学で政治学をやった関係で知っていたのですが、読んだのは最近。児玉隆也の本が岩波現代文庫で復刊していまして、そちらで初めて読みました。
淋しき越山会の女王―他六編
下の『一銭五厘たちの横丁』も名作です。社会的弱者に目を向けていた児玉の真骨頂です。
ちなみに”一銭五厘”とは戦争期の葉書の値段です。赤紙は役所の人が手渡ししたので、赤紙が一銭五厘だったわけではないのですが、人の命が軽く扱われていたことを象徴的に”一銭五厘”として表現したのです(これも今回紹介する本書で初めて知りました)。
一銭五厘たちの横丁
坂上遼の本書は、様々なルポを残した児玉隆也について、丹念な取材の元に書き進められています。
「おわりに」というあとがきにも記述されているのですが、「正義のルポライター」(P.368)というイメージのある(私もそう思っていました)児玉にはだいぶ揺れがあり、「児玉さんが決して「知行合一」の完璧なジャーナリストでない」(同上)ことは本書を読むと明らかになります。
水俣病を引き起こしたチッソという会社を追うことで、日本の戦中戦後の姿に迫った「徹底追跡 チッソだけがなぜ?」という名ルポがあります。しかしその後、イタイイタイ病をカドミウム公害と切り離す「イタイイタイ病は幻の公害病か」を書いていたりします。
本書はそのような児玉の姿を隠すことなく記述します。ジャーナリストは正義一辺倒であり続けることは困難であり(お金を稼がなくてはいけないし、功名心や上昇志向もあります)、それを体現した「ジャーナリストのある種の「象徴」」(P.368-9)としての児玉の姿から、現在のジャーナリズムのあり方を問うていると思います。
松井やより『愛と怒り闘う勇気』
愛と怒り闘う勇気―女性ジャーナリストいのちの記録
先日読み終えました。
松井やよりさんの著作には大学時代からお世話になっておりました。一昨年の2002年にお亡くなりになり、本書は絶筆となったものです。彼女の自叙伝です。
女性ジャーナリストの先駆者としての苦労が伝わってきます。また、女性運動が戦後いかように行われてきたのかの記録ともなっています。北京女性会議の顛末などは非常に興味深いものです。
今のところ、2004年度に私が読んだ本の中ではベストですな。おすすめ。特に女性は必読でしょう。