倉田徹+張彧暋『香港 中国と向き合う自由都市』

倉田徹+張彧暋『香港 中国と向き合う自由都市』を読みました。

少し前の本であり、タイトルの”自由都市”というのを見ると少し悲しくなってしまいます。
が、最近の本だと雨傘運動についてあまり触れられていません。雨傘運動のことを知りたくて手に取った一冊。
現場の状況なども把握できました。イギリス植民地時代からの歴史を振り返ることもできました。

今年33冊目。
※図書館で借りた本。

池田鮎美『性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。』

池田鮎美『性暴力を受けたわたしは、今日もその後を生きています。』を読みました。

ショックだったのは、著者が私より若い方だということです。
こんなひどい状況がいまだにあるとは・・・。泣きながら読みました。
一読を強くお勧めします。

「治療されるべきは被害者ではなく社会」(裏表紙より)

今年32冊目。
※図書館で借りた本。

野嶋剛『香港とは何か』

野嶋剛『香港とは何か』を読みました。

民主派と本土派との違いなどの解説がわかりやすく、理解が進みました。
映画で香港史を説明する章も非常に興味深かったです。映画「十年」は観てみたいなあ。

今年31冊目。

西谷格『香港少年燃ゆ』

西谷格『香港少年燃ゆ』を読みました。

2019年からの香港のデモにおいて、1人の当時15歳の少年を追ったルポルタージュ。
少年もその母親も、なかなか心のうちを明かさない、というか、明かさないままに終わります。
しかし、こういう少年がいて、デモに参加していたという記録として、非常に有意義かと思いました。

今年30冊目。

銭俊華『香港と日本 ──記憶・表象・アイデンティティ』

銭俊華『香港と日本 ──記憶・表象・アイデンティティ』を読みました。

だいぶお若い香港出身の研究者による一冊。

「『カードキャプターさくら』への片思い」というところの記述が興味深い。CCさくらにおいて、香港は香港として登場します。香港出身のキャラがいて(中国出身ではなく!)、広東語と英語を使います(中国の標準ではなく)。翻訳の不徹底や、キャラが中華風の設定であるところからも、日本の制作サイドとしてはアニメに中華風味付けをしたかっただけなのかもしれませんが、香港においては香港人としてアイデンティティの発揚があるなかで、好意的に受け止められたということでした。

後段では、香港において「日本」がどのように取り扱われてきたかが論じられ、イギリス占領下は「無職」だったのが、中国の民族意識の喚起だったり、逆に民族意識からの離脱の文脈で「日本」が語れれるという。日本の侵略からの解放を香港の主体性と捉えるというわけです。

他にもはじめの方はガイドブックの側面や、言語状況を紹介するページなどもあって、香港理解に役立つお思います。おすすめ。

今年29冊目。
※図書館で借りた本。

益満雄一郎『香港危機の700日 全記録』

益満雄一郎『香港危機の700日 全記録』を読みました。

新書ながらも400ページほどの大著ですが、あっという間に読み終えました!
ページを繰る手が止まりませんでした。2019年に始まる香港の民主化運動から国安法導入後までの700日にわたるドキュメントです。
これは必読だと思います!

最後は救いがない感じになりますが、ともあれ、香港を忘れないようにしよう。興味を持ち続けます。それが今後につながると思っているので。

今年28冊目。
※図書館で借りた本。

k.m.p『k.m.p.の、香港・マカオぐるぐる。』

k.m.p『k.m.p.の、香港・マカオぐるぐる。』を読みました。

香港から帰ってきて、復習を兼ねて読みましたが、非常によい本です。
ガイドブックでありつつも、人との出会い、街の様子を率直に綴っているのがよい。
写真もイラストもいい感じでした。

ああ、思い出してしまった。また香港に行きたいなあ。今度はマカオとセットにしよう。
あと、深圳にも行きやすいんですね。深圳も考えよう。

今年27冊目。
※図書館で借りた本。

『まっぷる 香港 マカオmini』

旅行記は別のブログに書くのですが、読書ということでこちらに。

類書いろいろある中で、私にとっては3泊4日のコースのセレクトが一番フィットしたんですよね。
おすすめです。最新に改訂されることを願います。

今年26冊目。

バジョット『イギリス国制論 (上)(下)』

バジョット『イギリス国制論 (上)(下)』を読みました。

英国の議院内閣制を論じた本。
翻訳的に、何箇所も改行したり補足を入れているところがありましたが、原文を損ねるので不要だったかも。
あと、Amazonレビューで誤訳の指摘が出ていました。読みやすくはあったのですが、ちょっと怪しいかもしれません。

今年24,25冊目。