カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』

カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を読みました。
 

 
一言で片付けると、想像力の貧困な小説です。
ただただ、叙情的に片付けてしまっている。一番いけないタイプの小説でした。
 
臓器提供する役割をおった人間(提供者)を作り出し、その生活を描いているのですが、社会や国家が出てきません。もしそのような人間が誕生したら、人権問題が起きて、提供者の生活は穏やかではありえないはずです。そういったところが何もなし。想像力が貧困。
 
読まないほうがよいです。
 
今年65冊目。

Continue reading “カズオ・イシグロ『わたしを離さないで』”

田中芳樹『銀河英雄伝説(10(落日篇))』

田中芳樹『銀河英雄伝説(10(落日篇))』を読みました。
 

 
ついに、ついにーーー。
読み終わってしまいました・・・。
いやー、面白かったなあ。
 
冷静になると、かなり無理な展開があることに気づきますが、何の何の、そんな欠点には目をつぶりましょう。怒涛の物語でした。
良かった。ありがとう。
 
今年61冊目。

Continue reading “田中芳樹『銀河英雄伝説(10(落日篇))』”

小川洋子『博士の愛した数式』

小川洋子『博士の愛した数式』を読みました。
 

 
本屋大賞受賞の有名な本。

↓ 少しネタばれあり。

博士の姉の行動がよくわからないのですが、吉田秋生『海街diary1 蝉時雨のやむ頃』なんかを参考に考えると、弟の姿を直面できないのかも。でも、病院に入ってから、看護に取り組んでいるようなので、やっぱりよくわからないなあ。
 
今年59冊目。

Continue reading “小川洋子『博士の愛した数式』”

恩田陸『夜のピクニック』

恩田陸『夜のピクニック』を読みました。
 

 
青春小説。若い人にオススメであります。
茨城県立水戸第一高等学校の「歩く会」がモデルとのこと。
 
米国から来る少年はあまりリアリティがなく、ご都合よすぎるような気もしますが、まあそれは重箱のすみつつきですな。
 
今年52冊目。

Continue reading “恩田陸『夜のピクニック』”