榊原清則『企業ドメインの戦略論』

榊原清則『企業ドメインの戦略論』を読みました。
 

 
少し古い本ではありますが、ドメインの重要さについて具体例と共に理解することができます。
エイベルの定義に従うと、ドメインは3次元で決定されます。「市場」「顧客機能(顧客ニーズ)」「技術」の3次元です。
一方、本著では「空間の広がり」「時間の広がり」「意味の広がり」3次元を取り上げています。ドメイン定義において、エイベルにあった「顧客機能(顧客ニーズ)」の視点を抜かしてはいけないのではないかと思いますが、その一方で本著は「広がり」に注目したことで、ドメインの定義が広がりすぎることへの危険性も理解することが出来ます。企業の独自性が見えなくなるので、ドメインが広がりすぎるのも良いことではありません。往々にしてドメインを広く定義しすぎてしまうので、それに対する注意を喚起してくれるという意味では、本書のドメインの3次元についても納得できるものと言えるでしょう。
 
今年11冊目。

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城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』

城繁幸『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読みました。
 

 
今注目されている本ですね。
若い人は読むべきでしょう。我々の世代は報われない世代です。搾り取られるだけ搾り取られるような、そんな社会であります。
 
平易で読みやすいので、オススメしておきます。
 
今年9冊目。

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ロジャー・フィッシャー/ウィリアム・ユーリー『ハーバード流交渉術』

ロジャー・フィッシャー/ウィリアム・ユーリー『ハーバード流交渉術』を読みました。
 
ハーバード流交渉術
 
タイトルが若干引きますが、内容は非常に良いです。
(ちなみに原題は“Getting to Yes”)
原則立脚型交渉を提唱しています。
これはオススメできます。
 
今年119冊目。

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