三枝匡『V字回復の経営』

三枝匡『V字回復の経営』を読みました。
 

 
小説形式で経営再建が論じられていきます。ずーっと前に読んだ記憶があります。
「まる一日会議をやっていながら、競合企業の話がほとんど出てこなかった」という話が特に印象的。外を常に意識して行動していかないと、ビジネスの世界では残っていくことはできないのですが、意外に意識されない点です。
私は一応意識するようにしていて、会社でも「敵は○○社だから」と言ったりします。おそらく、ずーっと前に読んだ本書が頭の片隅に残っていたのでしょう。
 
言うまでも無く名著です。
 
今年69冊目。

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Peter F. Drucker, Leader to Leader Institute (Formerly The Drucker Foundation) “The Five Most Important Questions You Will Ever Ask About Your Organization”

Peter F. Drucker, Leader to Leader Institute (Formerly The Drucker Foundation) “The Five Most Important Questions You Will Ever Ask About Your Organization”を読みました。
 

 
非営利団体のマネジメントについてドラッカーが書いた文章と、マネジメント界で著名な方々による補足とからなる本です。
5つの質問自体は簡単な質問なのですが、答えるのが難しい。
 
早速自分の組織に当てはめて考えてみよう。
 
今年60冊目。

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The Abridger Institute “Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box”

The Abridger Institute “Leadership and Self-Deception: Getting Out of the Box”を読みました。
 

 
ボリュームが多く、不明な英単語も多く、読破は大変でありました。
 
他者をものとして扱うのではなく、人として扱うということ。一見簡単なように見えますが、自然ともの扱いしていた自分に気づきます。私は人の名前を覚えるのが苦手です。「もし私が誰かの名前を覚えようとさえしないのならば、そのこと自体が私にとって、その誰かが自分自身にとって単なるものであるということ、そして私が箱の中にいるということを示す手がかりなのである。」(Location 725, Kindle Edition)を読んだ時には唸ってしまいました。
 
「あいつ使えねえ」という時、確実にその人をものとして扱っています。そういう前に少し立ち止まって考えることにしよう。
 
今年59冊目。

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Ken Blanchard, Patricia Zigarmi, Drea Zigarmi “Leadership and the One Minute Manager Updated Ed: Increasing Effectiveness Through Situational Leadership II”

Ken Blanchard, Patricia Zigarmi, Drea Zigarmi “Leadership and the One Minute Manager Updated Ed: Increasing Effectiveness Through Situational Leadership II”を読みました。
 

 
前に読んだ『1分間リーダーシップ』の原著。
 
状況対応型リーダーシップ理論(Situational Leadership)の実践書。一番はじめに示される「Don’t Work Harder – Work Smarter」は、確かにーと思った次第。
 
seagull managerという言葉が出てきていて、何かというと、ふだんほったらかしで、問題が起きた時にだけ騒ぎ立てるようなマネジャーのこと。いるよねー、そういう人。自分がそうなっていないことを祈ります。祈っちゃいけなかった。実践せねば。
 
今年58冊目。

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Ken Blanchard, M.D. Johnson Spencer “The New One Minute Manager”

Ken Blanchard, M.D. Johnson Spencer “The New One Minute Manager”を読みました。
 

 
前に読んだ『1分間マネジャー』の原著。本書は新版です。いちばん違うのが3つ目の秘密でして、”One Minutes Reprimand”が、スピードを求め、より少ないリソースで結果を出すことを求める時代に合わせた形で、”One Minutes Re-Direct”に変更されていました。
 
本書は、実は私の非常に好きな本でありまして、最初に出てくるフレーズ”People Who Feel Good About Themselves Produce Good Results.”とか非常にいいと思います。マネジャーとしては、これがなかなかできなくていつも苦労しております。
 
原著もわかりやすく、名著。何回も読み直したい。
 
今年57冊目。

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斎藤広達『ビジネスプロフェッショナルの教科書』

斎藤広達『ビジネスプロフェッショナルの教科書』を読みました。
 

 
財務諸表の説明のところ、米企業の事例を使って英語の会計用語を学べるのがなかなか良かったです。
基本的な内容が多いのですが、PACやMimicなど、私のあまり知らない用語が解説されていて、参考になりました。
 
今年53冊目。

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式町久美子『受注を勝ち取るための 外資系「提案」の技術—日本人の知らない世界標準メソッド』

式町久美子『受注を勝ち取るための 外資系「提案」の技術—日本人の知らない世界標準メソッド』が出版されました。
 

 
2014年冬頃から2015年3月まで、執筆に協力してきました。
とうとう出版されたかー、と感慨深いものがあります。
 
提案活動のマネジメント(プロポーザルマネジメント)には手法やナレッジがあります。
APMP(プロポーザル・マネジメント・プロフェッショナル協会 Association of Proposal Management Professionals)がまとめています。とはいえ、APMPには私も加入してはおりますが、英語なのでなかなかハードルが高かった。
 
そんな中、APMPのナレッジや、外資系企業で活躍した著者のノウハウを日本語でわかりやすく解説した本書は、日本の提案活動の底上げに非常に大きな役割を果たすことでしょう。
 
私は15年くらい、ずーっと提案に関わってきました。私がやってきたこと。私がやろうとしていてできなかったこと。それらのすべてが本書にはある。
 
広く読まれてほしいな。
 
今年17冊目。

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一志治夫『働きマン 仕事人に聞く』

一志治夫『働きマン 仕事人に聞く』を読みました。
 

 
色々な業界で最先端で働く人々のルポルタージュ。
弛んだ時に読むと良いと思います。上には上がいると、励まされます。打ち合わせ中の赤江珠緒さんの真剣な眼差しにはこころ打たれます(P.99)。私もちゃんとしないとな。
 
今年40冊目。
※図書館で借りた本。

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日野瑛太郎『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』

日野瑛太郎『あ、「やりがい」とかいらないんで、とりあえず残業代ください。』を読みました。
 

 
ふんふん、その通りその通り・・・という感じでするすると読めてしまった。
自ら所属する会社を「取引先」と考えて行動する、というのは日々意識しておくべきでしょうね。
 
今年34冊目。

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