麻生幾『外事警察 CODE:ジャスミン』を読みました。
最後の最後でどんでん返しもあるのですが、最後の方の韓国側の動きとかがやや唐突な気がしました。
小説家が絡んでくるところは、すんなり行き過ぎている感が・・・。
今年63冊目。
※図書館で借りた本。
大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』
大崎梢『配達あかずきん 成風堂書店事件メモ』を読みました。
書店を舞台にした謎解きです。書店の内実もわかったりして面白いです。
今年62冊目。
※Kindle Unlimited
七尾与史『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』
七尾与史『ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』を読みました。
タイトル通り、「風が吹けば桶屋が儲かる」的に事件が連鎖していきます。
真相に気づいているのに活躍しないヒロインというのは私には新鮮でした。面白いです。
今年60冊目。
※Kindle Unlimited
佐藤泰志『黄金の服』
佐藤泰志『黄金の服』を読みました。
表題作は『佐藤泰志作品集』で読んでいたので、「オーバー・フェンス」「撃つ夏」が初見のものでした。いずれも素晴らしい青春小説。特に「オーバー・フェンス」は先に進んで行こうとする明るさが良いと思います。映画化されるので、是非とも見に行かなくては。
今年52冊目。
村上春樹『風の歌を聴け』
村上春樹『風の歌を聴け』を読みました。
昔から村上春樹は合わないのですが、佐藤泰志と同世代のため、佐藤泰志の評論を読むと、ちょくちょく村上春樹の名前も挙がります。そんなわけで手に取ったのですが・・・やっぱり合いませんでした。住んでいるところが根本的に違うんだろうな。
今年51冊目。
※図書館で借りた本。
佐藤泰志『そこのみにて光輝く』
佐藤泰志『そこのみにて光輝く』を読みました。
表題作は『佐藤泰志作品集』で読んだので、お目当ては第二部の「滴る陽のしずくにも」です。松本という魅力的な登場人物が現れます。第一部と比べると、ヒロイン千夏が背景に隠れてしまったような印象があって、その点が残念。しかし、佐藤泰志唯一の長編にして、モントリオール世界映画祭で最優秀監督賞となった映画の原作。非常に魅力的な作品でありました。
今年50冊目。
津島佑子『半減期を祝って』
津島佑子『半減期を祝って』を読みました。
表題作は30年後の日本ですが、こうなってはならないなあとすごく思わせる一遍。
「ニューヨーク、ニューヨーク」で描かれるシングルマザーの、最後のところの息子への愛情は、『火の山ー山猿記』を思い起こさせました。「オートバイ、あるいは夢の手触り」。オートバイを巡る3つの物語です。私もオートバイ乗りなので、興味深く読んだのでした。
今年49冊目。
※図書館で借りた本。
津村記久子『婚礼、葬礼、その他』
津村記久子『婚礼、葬礼、その他』を読みました。
表題作はドタバタ劇で非常に面白い。「冷たい十字路」は十字路で起きた自転車事故をめぐって、色々な人の色々なことが描かれます。水撒きの話はドキッとしますな。ああいうことは私も実はやってしまっているのかもしれない。
今年47冊目。
※図書館で借りた本。
太田静子『斜陽日記』
太田静子『斜陽日記』を読みました。
太宰治の斜陽そのまま。太宰が斜陽日記を下敷きにしたのであります。有名な恋と革命のところのフレーズも斜陽日記からでしたか。
斜陽との関係性はさておき、戦中記として読むのが良いと思います。
今年46冊目。
※図書館で借りた本。
福間健二(監修)『佐藤泰志: 生の輝きを求めつづけた作家』
福間健二(監修)『佐藤泰志: 生の輝きを求めつづけた作家』を読みました。
未刊行初期小説2篇と、様々な人々の対談や評論を読むことができます。
「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」といった映画に関する対談もありました。
その中でも金子彰子さんの評論がよかった。最後のところを引用します。
「作家が残した作品を読むと、どんな場所に生まれたとしても、人はあるがまま生きるしかない、それなりの望みと夢をもって、という声が聞こえてくるようだ。佐藤泰志、復活。読者が待っていた作家はあなただったのだ。」(P.122)
『佐藤泰志作品集』に収録されている短編「虹」を挙げている人が多かった気がします。私が好きな作品であって、目についてしまっただけかもしれないのですが。
今年45冊目。