吉越浩一郎『デッドライン仕事術』

吉越浩一郎『デッドライン仕事術』を読みました。
 

 
デッドラインを決めて仕事をする・させる、というのは非常に参考になります。
 
が、この本に関しては、仕事をさせられる側=労働者側の感想を聞きたいところです。
日経新聞2008年4月23日朝刊2面か3面の下に、同一著者の別の本が宣伝されていました。いい本だと言って紹介文を寄せているのは有名企業の経営者達。労働者の視点はあまり表に出てきません。
インターネット、ブログで調べてみて、視点を複線化させなければなりますまい。
 
今年28冊目。

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塩沢茂『CIストーリー NTT変身の秘密』

塩沢茂『CIストーリー NTT変身の秘密』を読みました。
 

 
逓信総合博物館 監修『日本人とてれふぉん 明治・大正・昭和の電話世相史』に引き続き、通信の歴史を知ろうシリーズです。
 
電電公社からNTTに変わった時のCI(コーポレイト・アイデンティティ)をめぐるルポルタージュです。
ロゴの刷新(VI(ビジュアル・アイデンティティ))に始まり、MI(マインド・アイデンティティ:思考様式の変革)、BI(ビヘイビア・アイデンティティ:行動様式の変革)の取り組みが描かれています(そういう用語は使われていませんが)。いいところばかりではなく、うまくいっていないところもしっかりと描かれておりました。
 
しかし、NTT初代社長の真藤恒さんは、私利私欲に走らなければ(リクルート事件)、日本を代表する経営者として評価されていたかもしれませんな。本書中に紹介される発言の数々は今でも参考になると思います。
 
今年20冊目。

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島悟『メンタルヘルス入門』

島悟『メンタルヘルス入門』を読みました。
 

 
メンタルヘルスについて急遽学ぶ必要が生じ、まずは日経文庫のこの本を手にとってみた次第です。
 
ラインマネージャ(管理監督者)向けに書かれています。
病気かどうかの判定は産業医に任せるにしても、現場では「気づき」と適切なサポートが必要になります。気づくためには「変化」を把握することが必要です。「変化」のポイントが本の中に書いてあって、非常に参考になります。
 
ちなみに自分としてどのようにメンタルヘルスに取り組むのかというのは書かれていません。この後に紹介する同一著者の本に書かれています。
 
今年75冊目。

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田中幾太郎『本日より「時間外・退職金」なし』

田中幾太郎『本日より「時間外・退職金」なし』を読みました。
 

 
悪く言えば問題提起だけの本。しかし、日本マクドナルドを中心にした労働現場のルポルタージュは非常に参考になるものです。
私は労働基準法の改悪とホワイトカラー・エグゼンプションの導入には反対です。ここに明確に書いておくことにします。
 
しかし、英語混じりの変な本。出版社と編集者が悪いですね。どうにかならないのかな。
 
今年73冊目。

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ジェームズ・ウェッブ・ヤング『アイデアのつくり方』

ジェームズ・ウェッブ・ヤング『アイデアのつくり方』を読みました。
 

 
「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」(p.28)というフレーズが有名。コンパクトですが、非常に参考になる本です。
 
今年72冊目。

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