小宮隆太郎『貿易黒字・赤字の経済学』

小宮隆太郎『貿易黒字・赤字の経済学』を読みました。
 
貿易黒字・赤字の経済学
 
が・・・難しい!!
第四章がわかりません!!
 
うーん、野口旭さんの本を読み直して、理解を深めることにしよう。
ま、この本には出会わなかったということで・・・(敵前逃亡)。
 
私は政治学専攻だったのですが、経済学は原論レベルの講義を受けたことがあります。その講義は素晴らしいもので、未だに記憶に残っています。いろいろ本を読んでも、ミクロ経済学の需給の曲線とか、生産者余剰や消費者余剰とかもよくわかります。講義で教わりましたから。
しかし、マクロ経済学や国際経済学までは教わらなかった。そのツケが今に回ってきています。大学時代にもっと経済学の講義を取っておけば良かった。耳学問って大事なんですよね。
 
今年27冊目。

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ゲルト・ギーゲレンツァー『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』

ゲルト・ギーゲレンツァー『数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活』を読みました。
 
数字に弱いあなたの驚くほど危険な生活
 
今の読書テーマ「経済」とは種類が違いますが、興味がある本だったので読んでみました。
 
まず、私は統計学を知りません。
しかし、本書に出てくる自然頻度、自然頻度のツリー、ベイズの法則については特に他の情報を参考にすることなく理解できます。豊富な事例と、わかりやすい解説が素晴らしい。
 
サブタイトルが「病院や裁判で統計にだまされないために」です。
我々はかなりだまされている可能性があります。「経済」の前の読書テーマは「資産運用」でした。資産運用を行う際には、投資する会社のデータを読み解く必要があります。以下を読んで、どう考えますでしょうか。
 
「この期間(引用者注:1月~9月)の前半には50%、売り上げが減少しましたが、その代わりに後半には60%増加しました」
(p.260-1より)
 
会社の成績は悪くないように感じられます。
しかし、実際には、
 
・1月から5月までに100万ドル→50万ドルへ売り上げ減少(50%減少)
・5月から9月までに50万ドル→80万ドルへ売り上げ増加(60%増加)
 
となっており、1月から9月で考えると100万ドル→80万ドルへ20万ドルも売り上げは減少しているのです。
 
何かのデータを見せられて、そのまま鵜呑みにしてしまうのではなく、「フランクリンの法則」(”死と税金のほかには、確実なものは何もない”)の下、本書に紹介されている自然頻度、自然頻度のツリー、ベイズの法則を使って、ダマされないよう、情報を読み解いていきたいものであります。
 
さて、今の読書テーマ「経済」はまだまだ終わらないのですが、この本読んだので、次のテーマは「統計」にしようかと考え中。「統計」は私にはハードルがかなり高いので、入門書を数冊読んで、とりあえず学問の入り口には立てるようにしようかなあと。
 
今年26冊目。

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表参道の同潤会アパート

なくなったのか・・・
新しい建物は安藤忠雄さんが設計したようですが、ニュース23を見る限り、たんなるショッピングモールではないでしょうか。安藤忠雄さんは”連続性”があると言っていますが、疑問です。
 
うーん、同潤会アパートを補強して活かしていく道もあったと思います。
”残す”というのを考えるべきだったのでは。
がっかりです。
 
守られるべき伝統が守られず、守られるべきでない伝統が守られる。間違っていますね。

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岩田規久男『日本経済にいま何が起きているのか』

岩田規久男『日本経済にいま何が起きているのか』を読みました。
 
日本経済にいま何が起きているのか
 
オススメ。これは読むべき。
 
木村剛『投資戦略の発想法』中谷巌『痛快!経済学』を紹介するときに、”構造改革”がまず大事といった考え方について留保してきましたが、本書はそれらの著者とは逆に、”構造改革”の前に、金融政策でインフレ期待を醸成してデフレを脱却し、その後”構造改革”を行うべきだという考え方をしています(リフレ派と言いますね)。
 
私もその通りだと思いますが、日銀の福井総裁は否定的です(本日の日経朝刊1面より)。与謝野経財相も懐疑的なので、実施にはまだまだ時間がかかるかもしれません。そんな暇ないと思うのですが。
 
日銀の福井総裁といえば、もう一点。
消費者物価指数(CPI)が「安定的にゼロ%以上」になることを量的緩和解除の1つの判断基準にするようです(本日の日経朝刊1面より)。しかし、本書によればCPIは真の値よりも1%ほど高いと考えられるとのこと。安売りや質の向上を反映していないからだそうです(p.180-1)。そう考えるとCPIが「安定的にゼロ%以上」になったところで、実はデフレ傾向は続いている可能性があります。また、そもそも「安定的にゼロ%以上」というのがよくわからない。本書でも指摘されていますが、あいまいだと投資計画や消費計画を立てることができません。明確にインフレ上限を○%という形で定めて、そのルールに基づいて日銀の金融政策が行われるべきではないかと考えられます。
 
今年24冊目。

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女性への一つの試金石

皇室典範改正が見送られました。
慎重な言い方が相次いでいますが、そんなに女性・女系天皇を認めるのが嫌なのでありましょうか。
 
紀子さんの子供がどうであろうと、皇室典範改正を見送る決定をした自民党と、「時期にこだわるべきではない」という発言とともにリーダシップ発揮を破棄した小泉首相のことは記憶され、次の選挙結果に反映されないとおかしいです。
 
自民党への女性票が0票であっても不思議ではないと私は思います。次の選挙結果に注意しましょう。もし、自民党が女性票を減らすことがなかったならば、日本のフェミニズム運動とは何だったのかということになります。これは一つの試金石ですね。

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根井雅弘『ケインズを学ぶ』

根井雅弘『ケインズを学ぶ』を読みました。
 
ケインズを学ぶ
 
オススメできない本です。
 
”ジュニア向け”に書いたとしていますが(序)、なんでこんな内容になるのでしょう。
伝記部分はいいのですが、「有効需要の原理」の説明などを読んでも、何でケインズが革命的なのかが伝わりません。
しかも、ページ数少ないのにケインズ以降の経済学史的な記述を入れているので、フィリップス曲線も説明不十分なままに取り上げられていて、この本で初めてフィリップス曲線に出会う”ジュニア”には理解に苦しむでしょう。
 
参考になるところもありますが、”ジュニア向け”として考えるとダメな本です。ケインズを学びたい人も、他の本を読んだ方が得るところが多いのではないかと思います。
 
今年23冊目。

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伊勢丹メンズ館のオーダーシャツ

新宿の伊勢丹メンズ館(ISETAN MEN’S)でオーダーシャツを作りました。
1ヶ月でやっとこさ仕上がってきました。
 
シャツの余り

 
↑これは切れ端。
 
私のように、首周りが太いのに袖丈が短く、背が低いので着丈も短いという人こそ、シャツはオーダーするべきだと思います。通常売っているシャツはどうしても首周りのみで選ぶことが多く、袖が長すぎたり、ブカブカだったりすることがままあります。その点、オーダーシャツだと、ほんとぴったりとフィットします。着てて気持ちがよいのです。
セレクトショップとかで、下手に高い既製シャツを買うよりはオーダーでしょう。
 
伊勢丹メンズ館の年明けセールで、綿100%(日本製生地)シャツオーダーが、2着でたしか15,000円でした。そのセールで買った次第です。
1着7,500円。高いように見えますが、当然フルオーダーですし、
 
・襟裏のタグの下に名前のイニシャルタグが入る
・ダブルカフス選択可能
・ボタンがすべて天然貝
 
なのです。他の店でイージーオーダーしたことがありますが、これらはすべて有料オプションでした。伊勢丹メンズ館では無料なので、かなり割安だと思います。
 
仕立ても私が見る限り悪くないので、非常にオススメであります。
何より、襟裏のタグがいいですね。「ISETAN MEN’S」とロゴが入ります。これがかっこよい。
 
さて、オーダー時のポイントを参考までに以下に記します。
 
<採寸>
自分のサイズを把握してから行く
→淡々と採寸されます。袖丈の長さとかは自分で把握しておいて、店の人の採寸が気に入らなかったらちゃんと言うべきです。”あれー?そんなに短かったですかー?”とか言って、店の人と相談して、自分にベストな採寸をしてもらうべき。
→細身がいいのか、太めがいいのかは事前に言いましょう。私の場合、途中で”細身にしてください”と言ったら、何カ所か採寸し直しになりました。何も言わないと通常サイズでの採寸になるようです。
 
時計をしていく or していかない
→シャツを着るときに時計をしていく人は採寸時にもしていきましょう。時計しない人はしていかないと。時計をしていくと、時計を付けた方の手首サイズを+1cmにしてくれます。
 
<デザイン選定>
事前に調べていく
→一般的なデザインを調べていきましょう。あまり店の人はアドバイスくれません。事前に調べておいて、襟はワイドにするのかどうかとか、基本的なところは決めていきましょう。
 
カフス(カフリンクス)をどうするか決めていく
→カフス(カフリンクス)する・しないが1つのポイントになります。考えておきましょう。また、カフス(カフリンクス)するなら、ダブルカフスにするのもオススメ(無料ですし)。
 
こんなところかな。
お金持ちになったら、セールではなく通常時にインポート素材でシャツを仕立てることにしよう(何年後だよ)。
 
※参考書籍

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薮下史郎『非対称情報の経済学』

薮下史郎『非対称情報の経済学』を読みました。
 
非対称情報の経済学
 
以前読んだ本の再読です。
 
スティグリッツの情報の経済学の解説本。
情報が非対称な市場、例えば中古車市場では需要曲線は単純な右下がりになりません。価格が高いときは右下がりになりますが、価格が低いときは逆に右上がりになるのです。あまりに価格が安いと、中古車の品質悪化を懸念して、需要量が減ってしまうからです。結果としてP.93にあるような面白い需要曲線になります。
 
オススメできますし、非常に面白いですが、ちょっと難しいですね。
 
今年22冊目。

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