壺井栄『二十四の瞳』

壺井栄『二十四の瞳』を読みました。
 

 
小豆島に行く前に読んだ本であります。久々の再読。
結構展開が早いです。ついて行くのに難儀する部分もありましたが、やはり名著であります。
 
興味深かったのが90ページ。
大石先生のお父さんが小学校四年生のときに、担任の先生に誤解されたのに怒って、一日ストをして、みんなで村役場に一緒に行って、先生を取り替えてくれといったというエピソードです。果たしていま、小学生がこういう行動をとったらどうなるのでしょうか。寛容に受け止める姿勢が、社会や教育にあるか。
 
いろいろと教育について考えさせられる本。オススメ。
 
今年43冊目。

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ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

 ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を読みました。
 
 
 
 メインは9.11で父親を失った少年の冒険で、ドレスデン爆撃にあった祖父母の物語が錯綜して語られます。
 9.11とドレスデン爆撃という、圧倒的な出来事に巻き込まれた家族の、回復の物語と言えるかもしれません。
 感想を書くには時間がかかりそうなので、先にアップしておきます。
 
 オススメです。
 
 今年23冊目。
 
 cf.) 小説中に出てくるドレスデン爆撃についてはWikipedia参照。

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スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下) 』

 スティーグ・ラーソン『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女(上)(下) 』を読みました。
 
 
 
 
 
 本屋さんの平積み棚をにぎわせている本なので、読んでみました。
 非常に面白かった!
 ミステリとして面白いですし、スウェーデンの社会や歴史にも切り込んでおります。
 オススメであります。
 
 今年106,107冊目。

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ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』

 ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』を読みました。
 
 
 
 大学の頃に読んで以来の再読。チェコのプラハの春を時代背景とする恋愛小説です。
 小説として読めることは読めるのですが、難解。重さと軽さの対比もよくわからない。何回も読まないとダメだな。
 
 今年105冊目。

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