歌野晶午『長い家の殺人』

歌野晶午『長い家の殺人』を読みました。

一気に読破。
面白かったですが、しかし、トリックには途中で気づき、まさかなあと思ったらそのまさかでした。ちょっとリアリティが無いように思います。人居なくなったときに建物の外から回って探したりするでしょうし・・・。犯人当てのところはわからなかったので、なるほどーというところ。

今年83冊目。

ダニエル・デフォー『ペスト』

ダニエル・デフォー『ペスト』を読みました。

一気に読み切ってしまいました!まさに今のコロナ禍の中で読むべき本だと思います。
ルポルタージュと思いきや、文献や記録を駆使して書いた小説とのこと。
「疫病に対する最良の対策はそれから逃げ出すこと」(p.359)とかはそのまま参考になりますし、当時起きたいろいろなことから、今を見たときにどうなのかと。ペストの流行るロンドンから地方に逃れる一団の話が出てきますが、うまく地方の人達と交流しています。今の排他的な様子と比べてどうなのかと。350年くらい前と今とで人はなにか変わったのか、というようなことにも思いが巡っていきます。

NHKの100分de名著に取り上げられていて、それをきっかけに手を取りました。おすすめです。

今年65冊目。
※図書館で借りた本。

有栖川有栖『マレー鉄道の謎』

有栖川有栖『マレー鉄道の謎』を読みました。

第56回日本推理作家協会賞受賞作品。
いやー、本当に良かった!本格的な推理をたんまりと楽しめましたし、事件の背景なども非常に興味深かった。
謎解きのところは続々しました。あ、食中毒になったっぽいときに読んだので、そのせいかもしれませんが。
超おすすめ。

今年61冊目。
※図書館で借りた本。

佐藤春夫『小説智恵子抄』

佐藤春夫『小説智恵子抄』を読みました。

高村光太郎『智恵子抄』を読んだので、その流れでこちらも手を取ってみました。
副読本として非常に良いと思います。詩が引用されていたり、詩が散文化されていたり。二人の生活の様子が情景豊かに広がっていきました。
高村光太郎は戦争を賛美しちゃうんですね。戦後反省して地方に籠もるのですが。

今年60冊目。
※図書館で借りた本。

ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』

ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』を読みました。

はじめはそれほどでも無かったのですが、読みすすめるにつれてどんどんと引き込まれていきました。なんだろう、叙情性といえばいいのでしょうか。
短編小説集のようでいて、全てつながっています。「11 グッバイ、マイ・ラブ」は特に良かったなー。
また読み直そう。おすすめの一冊です。

今年56冊目。
※図書館で借りた本。

大塚英志『ストーリーメーカー』

大塚英志『ストーリーメーカー』を読みました。

『君の名は。』のコレクターズ・エディションについていた新海誠監督の講演の参考図書だったので、読んでみた次第。物語の構造がわかります。私はやってみませんでしたが、実際にストーリーを作っていくこともできます。物語に興味がある人は一読を。

今年48冊目。
※図書館で借りた本。

MacAndrew “Logan’s Choice Level 2 (Cambridge English Readers) “

MacAndrew “Logan’s Choice Level 2 (Cambridge English Readers) “を読みました。

Level 2なのでサクサクと読めました。
犯人当てるのが、えー、おとりーみたいな。とはいえ、主人公は事前の情報で推理していたので、まあいいかと。
英語多読の素材としておすすめです。

今年46冊目。

ポール・オースター『幽霊たち』

ポール・オースター『幽霊たち』を読みました。

9年くらい前に原書を読んでいたのですが、図書館で翻訳書をふと見つけ、借りてみました。
柴田元幸さんの名訳だと思います。
見張っているのか見張られているのか、実在なのか幽霊なのか、読み進めるうちにわからなくなっていきます。そのわからなさを楽しむような小説。

今年45冊目。
※図書館で借りた本。

西村京太郎『天使の傷痕』

西村京太郎『天使の傷痕』を読みました。

“天使”を巡って刑事と新聞記者とが争うように謎を解いていきます。
社会派ミステリーの影響を強く受けていて、最後は唸らされます。犯人が明らかになる中で、その犯人のキャラクターが変わってしまう。そこに日本の闇がありました。

今年44冊目。
※図書館で借りた本。