ポール・R.クルーグマン『良い経済学悪い経済学』

ポール・R.クルーグマン『良い経済学悪い経済学』を読みました。
 
良い経済学悪い経済学
 
これまたかつて読んだ本の再読。
 
要は、国家というのは多元的なので、あたかも国家=1企業のようにとらえて、国際競争力がどうのこーのだとかいう議論をするのは間違いであるということです。
そもそも、GDPにおける貿易の割合はそれほど大きくないので、雇用などに問題があるならば、それはまず国内の問題として捉えられなければなりません。
非常に参考になる本であります。
 
今年16冊目。

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内田茂男『これで納得!日本経済のしくみ』

内田茂男『これで納得!日本経済のしくみ』を読みました。
 
これで納得!日本経済のしくみ
 
以前読んだ本の再読。
発行が2000年と古いのですが、超名著です。
 
メモを取りながら読んだのですが、メモタイトルが、
 
・貿易黒字
・「10年不況」
・日本の失業
・バブル経済
・為替相場
・比較優位の原理
・貿易収支(I-Sバランス)
・税金
・財政赤字の是非
・バブル経済
・景気対策と乗数効果
・失業
・景気循環
・経済成長
・GDP
 
となりました。日本経済がテーマのようにタイトル付けされていますが、経済の入門書と言っていいと思います。わかりやすく、なおかつ本格的。オススメです。
 
2000年発行なので、データが古い部分があります。適宜、最新の経済財政白書などでチェックする必要があります。その点には注意。
 
今年15冊目。

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パワーヨガ

先週からDVD見ながら家でパワーヨガやっています。
 
見ながら簡単ダイエット・キレイにヤセるパワーヨガ
 
1週間のコースメニューになっています。
1日分はたいした量ではないのですが、結構疲れますね。
今年、年齢的に大台に乗るので、いろいろと体をメンテしていこうと考えております。その第一弾。
 
ちなみに、この本+DVDのパワーヨガは膝をついたりすることが多いので、ヨガマットを一緒に購入することをお勧めします。

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光の世界へ

光のブロードバンド環境になりました。
Bフレッツマンションタイプなので、途中からはVDSLですけど。
 
今までADSL1.5Mだったので、すごく高速化されました。
ひかり電話も導入し、毎月の電話基本使用料も下げることができ、かなり満足です。

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ジョーゼフ・E.スティグリッツ/カール・E.ウォルシュ『スティグリッツ入門経済学 第3版』

ジョーゼフ・E.スティグリッツ/カール・E.ウォルシュ『スティグリッツ入門経済学 第3版』を読みました。
 
入門経済学第3版
 
ずっと前に読んだ初版を1月上旬から改めて読み進めていました。
途中で第3版が昨年出版されたことを知り、新たに購入し読み進めました。今日やっと通読が完了。内容が盛り沢山で、じっくりと読む必要があります。
 
正直なところ、ミクロ経済学分野はわかりやすかったのですが、マクロ経済学分野がいまいち理解しきっていません。読み直してもわかりそうにないので、もう少し初学者向けの本を読んでから、再度この本に取り組みたいと思います。
 
ちなみに初版と第3版とではボリュームが違います(後者の方が多い)。
記述も違います。第3版では例示がIT分野を中心にしているようです。
・・・というように基本的に初版よりも第3版の方が充実しています。気になったのは比較優位の部分が削減されているということです。本のボリュームの関係から仕方なかったのかもしれません。しかし、説明量は削減されていますが「交換とグローバリゼーションにかんする論争」というコラムが挿入されており、比較優位の考えを応用させながらグローバリゼーションを巡る議論を取り上げています。タイムリーな話題ですので、非常に参考になります。やっぱり第3版の方がいいですな(当たり前ですが)。
 
続編のミクロ経済学とマクロ経済学はまだ翻訳が完了していないのか、出版されていません。訳者の方々のお仕事を楽しみに待っております。
 
今年14冊目。

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中谷巌『痛快!経済学』

中谷巌『痛快!経済学』を読みました。
 
痛快!経済学
 
今、とある経済学テキストを読んでいるのですが、先にこちらの本を読み終えてしまいました。以前読んだ本の再読です。
 
経済学入門としては非常にいい本だと思います。
惜しむらくは発行が2002年と若干古いと言うことです。最新の情報は盛り込まれていませんが、経済学的なものの考え方は古くなることはありません。需要と供給の考え方や、比較優位説などの説明は非常にわかりやすいです。
 
ただ、木村剛さんの本を紹介するときにも言いましたが、本書も、単純な議論ではないことは指摘してはいますが(p.248)、不良債権処理などの構造改革あってこそ景気回復につながるという考えをしています(p.257)。
この点は議論のあるところなので、鵜呑みにするのではなく考えながら読んでいく必要があると思います。
 
今年13冊目。

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