ランス・アームストロング『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』

ランス・アームストロング『ただマイヨ・ジョーヌのためでなく』を読みました。
 

 
ランス・アームストロングが、癌に侵されながらも、病を克服してツール・ド・フランスで総合優勝するまでを自ら語ります。
癌との闘いや人工授精を隠すことなく語っています。
名著です。ご一読を。
 
今年51冊目。

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映画『1000の言葉よりも-報道写真家ジブ・コーレン』

東京都写真美術館にて、映画『1000の言葉よりも-報道写真家ジブ・コーレン』を観ました。
(もう放映期間は過ぎてしまいました)
 
報道写真家ジブ・コーレン(Ziv Koren)を描いた映画。
彼の撮った写真と、写真を撮る姿と、家族。
インタビューを織り交ぜながら、テクノポップと写真のシャッター音とで、スピーディに進んでいきます。映像のアングルも非常によい。パレスチナの緊迫感が伝わってきます。
 
インタビューでは、ニュース雑誌の売り上げが減ってライフスタイルとかに注目が集まる社会の現状を憂う発言がありますが、一方で奥さんがモデルと女優の仕事をしています。両者のインタビューを対比させて映画を進行させていく手法も面白かった。
 
6月には写真展も開かれたようです。
うーん、出遅れたなあ。情報に疎くなっています・・・。

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4/21週に見たドキュメンタリー

一週間でやっているドキュメンタリーって、結構な数あります。
うーん、今まで見過ごしていたのがもったいないなー。ま、HDDレコーダ買ったことだし、今後はなるべく見るようにしよう。
 
ということで、4/21週に見たドキュメンタリーの一覧。
 
ガイアの夜明け「新卒採用・・・広がる格差 ~ヤマ場を迎えた‘09年就職戦線~」
ドキュメント挑戦「ノッポ 春に惑う~鳥取市~」
NHKスペシャル「大返済時代 ~借金200兆円 始まった住民負担~」
ドキュメント にっぽんの現場「負け続けてもなお・・・ ~連敗ボクサーが闘う理由(わけ)~」
福祉ネットワーク「多重債務からの再出発 -福岡・「生活再生相談室」の取り組み- 」
NNNドキュメント’08「震災が結んだ家族 現住所・山岸町仮設住宅」

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NNNドキュメント’08「兵士たちが記録した南京大虐殺」

明日(もう今日)は仕事が大変忙しく、かつ神経も使う必要があるのですが、NNNドキュメント’08「兵士たちが記録した南京大虐殺」 の放送を知ったために、眼こすりながら只今観終わりました。
 
途中から観ましたが、兵士が書いた陣中日記と証言をベースに作られていました。スケッチ等も残っており、虐殺の様子がよくわかりました。
 
陣中日記には揚子江沿岸における虐殺(捕虜の銃殺と重油による焼却)の様子が書かれています。引用文は淡々としていましたが、どのような感情が文体に表れているのか、ぜひ確認したいところ。さすがにドキュメンタリーだとわかりにくい。本も読まないといけないですね。
 
とはいえ、このテーマでドキュメンタリー化したことに拍手。
 
あと、いい加減にHDDレコーダ買おう。ドキュメンタリーを録画しようかなあと。

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森達也「A2」

森達也「A2」を観ました。
A」の続編。2001年公開。
 
前作同様、オウム真理教を内部から撮った作品でありますが、荒木浩広報副部長(当時)に密着というわけではなく、オウムと地域住民とのやり取りを中心に描いています。当時のマスコミでは決して報道しなかったであろう、オウムと地域住民との和気あいあいとしたやりとりも描かれています。
 
オウム信者における麻原への帰依は続いており、事件の存在は認めているけど、真には認めきれていないんじゃないか、というような信者の様子がわかります。森達也が最後で荒木浩に問うように、危険性というのは残っていると思います(荒木も否定していない様子)。
おそらくこのような点が、のちに荒木と上祐とを分つのでしょう。
 
マスコミの在り方も問われています。
オウムの中に入り込む、森のような報道姿勢は他のマスコミには無かったわけですから。
ニュースの作られ方もわかって非常に興味深い。特に河野義行氏とオウム幹部のやり取り。衝撃的であります(内容は言いません。「A2」見てください)。
 
A」ともども、非常にオススメです。

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