ニーチェ『ツァラトゥストラ』を読みました。
西研『ニーチェ『ツァラトゥストラ』2011年4月 (100分 de 名著) 』を手がかりにして読んだわけですが、正直よくわからないです。聖書のパロディということなので、聖書をよく知った人には楽しめる本なのかも知れません。本書は思い切ってアフォリズム集として読んでもいいのかもしれません。他の著作も読んでみることにしよう。
今年62,63冊目。
西研『ニーチェ『ツァラトゥストラ』2011年4月 (100分 de 名著) 』
西研『ニーチェ『ツァラトゥストラ』2011年4月 (100分 de 名著) 』を読みました。
たまたまTVを観ていて出会った番組。西研も歳とったねえ。
本書を脇において、番組を見ております。
ニーチェは読んだことなかったのです。本書・番組とともに、『ツァラトゥストラ』を読み進めることとします。
今年57冊目。
仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』
仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』を読みました。
私が大学でお世話になった先生のうちの一人がアーレントの専門家でして(川崎修さんです)、ゼミで『人間の条件』を読んだりしておりました。最近はとんとご無沙汰ですが、よく参照する思想家であります。大事なキーワードは「複数性(plurality)」。「活動(action)」についても、皆でよく議論した記憶があります。
本書はアーレントの解説書なのですが、個人的に『精神の生活』あたりを全く読んだことがないので、その部分の解説が参考になりました。読まないとあかんなあ。
今年37冊目。
マーク・ローランズ『哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン』
マーク・ローランズ『哲学者とオオカミ―愛・死・幸福についてのレッスン』を読みました。
オオカミの“ブレニン”と共に生活した哲学者が、その生活の中で愛や死や幸福を考察します。
我々はともすると、人間を特権的な地位において物事を考えてしまいますが、マーク・ローランズはブレニンと暮らす中で、人間が必ずしも特権的な地位には居ないこと、動物も含めて公平にとらえて考察するべきであることを論じていきます。
そんな中でも、ジョン・ロールズを批判し、従来の社会契約では排除されてしまう動物や弱者らも含めて契約論を立てようと論じた部分が面白い。この点については著書も書いているんですが邦訳出てないみたい。残念である。
オススメ。
今年32冊目。
横塚晃一『母よ!殺すな』
横塚晃一『母よ!殺すな』を読みました。
「脳性マヒ者の社会参加(社会復帰といわず、あえて参加という)は世の中に融け込むことではなく、生活形態はどうであろうと社会に対し我々のありのままの存在―社会性のない、非能率的な存在―を堂々と主張することなのである」(p.91)
CP(脳性マヒ)であり、「青い芝の会」を率いた横塚晃一の著書です。没後の追悼文や立岩真也の解説も付いています。
「私の本棚(厳選)」行き決定。
今年15冊目。
海老坂武『新・シングルライフ』
海老坂武『新・シングルライフ』を読みました。
シングルライフについて色々と論じられております。
「ソリテール」(孤独)と「ソリデール」(連帯)。個人でありつつ市民であること。そのことが重要だと結ばれています。
今年10冊目。
鹿野政直『近代社会と格闘した思想家たち』
鹿野政直『近代社会と格闘した思想家たち』を読みました。
25人の思想家たちが紹介されています。以下は本書で私が初めて知った人たちです。著作を読んでみることにしよう。
横山源之助・・・ジャーナリスト。『日本之下層社会』
石原修・・・衛生学者。労働医学。女工の実態を明らかに。
野村芳兵衛・・・教育者。生活綴方運動。
丸岡秀子・・・農村女性問題の提起者。
若月俊一・・・農村医学者。佐久総合病院。
知里真志保・・・アイヌ語研究者。
松本治一郎・・・部落解放運動の指導者。
柏木義円・・・牧師。国家主義批判。非戦論。
黒島伝治・・・小説家。反戦小説。
今年51冊目。
上野千鶴子『男おひとりさま道』
上野千鶴子『男おひとりさま道』を読みました。
どのように老いを迎え、死ぬのか。
「選択縁」(地縁でも血縁でもなく選択によって生じる縁)の付き合い方、ケアサービスの受け方など、結構具体的に書かれています。「男おひとりさま道」を突き進む私には非常に参考になりました。
今年104冊目。
出村彰『カステリョ (Century Books―人と思想)』
出村彰『カステリョ (Century Books―人と思想)』を読みました。
ブックオフをうろついていましたら、清水書院の「人と思想」シリーズ(緑色のアレ)の本があって、「カステリョ」と書いてありました。誰だこいつは(失礼)と思って、手にとって、そのまま購入したという本であります。
出会いは突然でしたが、よい本でした。
宗教改革期にカルヴァンらと論争し、異端を迫害してはいけないと、今で言う「信教の自由」につながる主張を行ったカステリョの思想が平易な語り口で説かれていきます。無論、時代の制約もあり、無神論者は処罰すべきとしていましたし、ヨーリス事件では遺骸が火刑に処せられるのを見届けるしかありませんでした。そのような姿も描かれています。
宗教改革についてあまり説明がないので、本書を読む前には世界史の教科書で宗教改革の概要を復習しておくことを強くオススメしておきます。
今年80冊目。
ルイーゼ・カウツキー編『ローザ・ルクセンブルクの手紙―カールおよびルイーゼ・カウツキー宛』
ルイーゼ・カウツキー編『ローザ・ルクセンブルクの手紙―カールおよびルイーゼ・カウツキー宛』を読みました。
ローザ・ルクセンブルクがカウツキー夫妻に宛てた書簡集です。革命に飛び込んで活動している様子と日常生活とが綴られています。
今年64冊目。
※図書館で借りた本。
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